クリニック(#27)

2005年5月24日(火) 栄光中学練習 1530-1630@栄光

本日は「練習」をやった、というよりは、サッカースクールを開いたということであろう。
練習「として」「適切」なことがらを、やった、というよりは、とにかく、「サッカーのスキル」のレッスンワンからはいった、ということになる。

そのレッスンワンを一言で言えば、「中学生選手は(早くなくてもよいし、相手のコンタクトに、対抗するための筋力アップも必要ないし、パワーもなくてもかまないから)ひたすら、ボールを扱う、スキルを向上させろ、というものである。

鍵は、神経にある、しかし、「どうしたら、神経のくみあわせをサッカーに適したものにできるか?」誰も「処方前の、神経のありかた」を知らないし、「処方後、の改善された神経を目で、見られるわけではない」

サッカーでは、だから「ボールを扱う、ひたすらボールを扱う」と言う事をするだけである。
そのために、いろいろなボールの扱いを、練習化できる、だが、サッカーではなくてバスケットボールから「コピーしてきた」練習方法があったり、ラグビーの真似である練習法があったり、「サッカーそのもの」であるボールスキルというものを「コーチ」がよくわかっていないので「ボールにふれているのだが」いくらふれても、サッカーのボールスキルがあがらない、ということもある。

きょうやったように、「芝生」の上で、「はだし」でボールにふれさせるとき、現実には足の、指をどう使うか?」という「ことに」選手をして、注意をむけさせるのがそう言う意味で「あたりまえ」の考えということになる。(他のスポーツではみんな、そこにレッスンワンを置く)ゴルフならば、グリップの握り方をまずは、教えるでしょう、アメリカンフットボールならあの楕円のボールをどうやって、手でつかむかを教えると思う、そうでないと、、成長して、それがどのくらい飛ぶか知らないけれど、プロの到達距離にいかなくても、少年の投げ方と、プロの投げ方に「違い」はないはずである。

選手キャリアの最後には、多分80ヤード投げられる「ようになる」ということは、コーチは、知っている、しかしいま目の前にいる、少年に「いきなり、80ヤード投げろ」と、フルパワーを要求はしないだろう、たった10ヤードでもよいから、そのかわり、ただしいボールのつかみかた、とか、ただしい「上腕のふり」とか、上半身の「かまえ」とか下半身の「かまえ」とかそういうことを強調するであろう、サッカーもまったくそのとおりで、ただしい、フォームとか、足首の調節とか、そういうことをこの年代で覚えたら、一生忘れないし、そののちの、高いレベルでの戦術課題を要求されて、も、当然対応できる、ということになるわけだ。


(記録:相川)