チャンピオンシップ - マリノス対浦和

2004年12月11日(土)

テレビで、マリノス対浦和を見た。

ひとは、なにを思うも自由だ。

それはそうだが、長谷川健太のいうところの、サッカーってなんだ?昔の木村和司みたいに「なにかあると」「うーん」とか必ずうなっているのだが、こいつから「なにか成熟したサッカーの見かたとか」とでもいうもの教わらない。
なめているやつだね、と思った。
むずかしいことを言う必要はないのだが、かといって、「ただ見たまま言ってどうなるのではないのか?」

自分は、いつも、今、引き受けているサッカーの問題を重ねてほかのゲームを見るし、解説は評論とはちがうのだが、サッカー分析の(評論)とか記事を読んだり、聞いたりする。

今の所、国内最高の大人のチームの試合だから、まず

1) 気合ははいっていて、戦前から、まずは、どうやっておたがいが「ペースとりにいくのかしら」その方法は?という関心を、自分はもった。
2) そのペースのとりかたは想像がつくわけだから、(実際、まるで高校生の試合のような前半である)それはよいか悪いかといえば、そんなもの金はらって見に行けるかとはおもうけれど、まーしかたがないとして
3) どうやって、少しはおちついたモードになりそうなとき、そこを「きりかえるのかしら」きりかえたとして、どういうサッカーやるのか?と

まーそこらへんをいまさら整理しているのではなくて、現下の問題だから、「いつも意識している」

第1戦は見ていないが、結論だけ言ってしまえば、ブッフバルトコーチとしては、サッカーよくわかっていないらしいから、おそらく「第1戦」「浦和らしくやれ」とでもいっておくりだしたのではないだろうか?
そこで浦和らしさって「なんだ」を言わなければならないのだが、それはおいおいわかるだろう。
その点、岡田は絶対にそんなことはいわなければ、考えもしなかっただろう。

岡田らしさ、というのは少しはサッカーでめしくっているやつなら、すらすらと列挙できる。
なぜそれがわかるかといえば、「そこだけ」が岡田のコーチとしての生命線だからだ。

ただそれを信じるかどうかが違う。

岡田はどういう試合だって結局は攻撃を信じない「から」守備からはいるやつであって、問題は、後でも言うが「だから、」「岡田にいかに勝つか?ではなくて」どこにいっても「岡田が、考える、サッカーがある」わけで、どうやったらそれをやつけるかということなのだと思っている。

ブッフバルトには、むろん日本サッカーの遺産などわかるわけもないから、自分のところの個人のアイデアを主体とした、リーグ戦での、サッカーの攻撃の力を信じて、実際にどう言ったかはわからないが「浦和らしくやれば、」とでもいったのだろう。

それでも大人だから、圧倒的に劣勢になるとかならないとかということはなく
コーナーから0-1で負けたのが第1戦ということであったろう。
あのコーナーをどう防ぐか?なんて言う問題よりも、なぜ圧倒的な個人の力を多聞第1戦では発揮できなかったと考えたのかしら?
エンゲルスなんていうのも、わけわからないやつだけれど、それでも、前半「縦にはやくける」ぐらいのことを言ったのだろうか一言で言えば、「こんなサッカー都大会レベルなら毎度おなじみ」だというような、サッカーになったのは、ご愛嬌である。

自分の考えを言えば、
サントス―エメルソン―山田―永井と、こう、ならぶと要は、みんなドリブラー「である」
とくにサントスがひどいあるいはこの試合で初めて見た「はせべ」なんて言う選手も、ドリブラ―ろうねと見えた。

だからつないで、展開なんていうことが、でにくい構成だといえる。
エメルソン「には」好きなようにさせたほうがよいだろうぐらいはわかるが、永井「にもかい?」いや永井の持ち味は「ドリブル」だと言うことは知っているけれどね。
だから岡田はほくそえんだろう。

サントスがミスキャストだとわたしには思えるのだが、このひとなにをやっているか?だ

岡田(マリノス)は当然、サントスの欠点は知っている「から」サントスにはスペース与えなければ、[ランはしてこない]と読んでいるだろう。

ブラジル人気質というやつで、自分がほぼ前線にいて、かつ相手(マリノス)が守備かためてきて、スペースがないから、むろん、走れないといえばそのとおりだが、「だったら、そこに」「いりゃいいのか」といったら、そうではなくなるにきまっているわけだが、そこがブラジル人の奥行きのなさで、走れなければ、走らないわけである、だから、アナウンサーと解説、長谷川健太などは、浦和が前半から攻勢だとはいうし、確かに、押しこんではいるのだが、サイドでどれだけ攻撃をするのか?というそこが自分には見えなかった。

浦和は、サッカーの古典「パスを出すやつ」と「スペースに走って相手の裏に行こうとするやつ」がはっきりしないことをやっていて、「おれのところにきたらドリブルはするぞ」というやつばかりだから、前半、浦和はやはり点をあげられない。
他方マリノスも攻撃については、別になにもないのであって、そう言う意味で、若いコーチが「相川さんやはり守備サッカー(マリノス、岡田の)が攻撃サッカーに勝つんですよ、という、のは間違っていると思える」

岡田の守備サッカーはブッフバルトのはんちく「攻撃サッカー」に勝っただけのことである。
かんたんいえば、ブッフバルト、エンゲルス、あれでは岡田の守備サッカー破れないよである。

良い例がPK戦の順番だ。
1番とうりお2番サントス3番もうひとりのブラジル人?4番、青二才はせべ、要するに、チームのなかの「攻撃やらしたらめだつ」っていうやつ順にならべただけだろ。
浦和の攻撃そういうように「とりあえず、出たとこ勝負でやっていく」わけだ。

むろんマリノスがやるようなフラットラインだと、スペースに走ろうとしたら、だいたいはオフサイドにひっかかる「から」その第1タイミングのランナーにパスあわせても、うまくはいかない。

その「ラン」で昔なら相手のラインが動いたのだが、今は動かない。 自分のランで相手が動けば、喜んで走るのだが、そうでないため、みんな「自分のところにボールがきたら」「動く」ということになってしまう、

そこをどうにかするのがコーチだろう。

もっとも、最後にとうりおがヘッドを決めていれば、すべては、過去に流れてしまってこの反省もないのである。

自分のところのチームが、だらだらしたところにいるので、説得力もないのだが、もう少しだろう。
なにがうらやましいかといって、あたりまえだが
190センチあるキーパーえのもと、つぎが、「なかざわ」「まつだ」の2ストッパーだろう、「あとはいらんよ」だね。久保もいなければ安もいない、まったく高校チームみたいな構成であって、しかし、2ストッパーとキーパーが計算だつと、勝ち残るわけだ。
つまらんといえばつまらん。
(この項終り)