新チームの準備

2003年11月02日(日)

3連休だが、01日(土)練習、02日(日)246を三茶にむかって、世田谷警察交差点を左折、もとは明治薬科大学があったところには巨大マンションがかわって建つ場所を右に見て、世田谷観音をすぎれば、すぐ学芸大学付属高校である。
ここのグラウンドはややせまい。だから戦い方をまちがえると、弱いチームの術にはまって思わぬ敗戦を招いたりする。
東京はお正月のB8が、帝京、成立、久我山、都立駒場、久留米、駒沢、国士舘、修徳、それ以外の学校は、それぞれ、新チームの準備をいまつみあげだしたわけである。
日本学園の旧チーム、はこの8チームのうち、3チームと公式試合であたって、オール分け。

だからサッカー関係者にはそうは言わないが「まずまず」のところへやってはきているのだが、それでも「なにかが足りないから」いまごろ秋の1日としては、暑い日曜日、目黒学院などというCクラスのチームと新人戦戦うというような、ていたらくなわけだ。

その「なにか」はおおよそ、てがかりはついているわけだが、それを言及しながらも、実際のゲームで勝っていかないと、中国でいう、「羊頭狗肉」を売るたぐいになる、それもこんな対目黒学院などというローカルゲームではなく、上にあげたB8を相手に、結局は都大会でまた対戦して、そこを「ぬいていかないと」発言したいわけではないが、発言の担保がないということであろう。

試合は4―0で、楽勝。
試合レポートにも「評価対象ゲームでなし」と書き送っている。

1週前の練習から、2チームでハーフコートゲームをやらせる,方法は変わらないが、テーマは守備において、いろいろな守備の課題を選手に移植ということをやりだした。

私の考えでは、守備も、攻撃と同じで、例えば、攻撃で190センチのトップをもっていれば、高いクロスに最終的には、攻撃の主要なテーマを焦点つけるだろうが、身長170センチのトップには高いクロスを送り込む、練習さえしない。

守備もそれと同じで、いくらトルシェの「ライン=フラット」をコピーしたくても、それをやりぬけるか、それがむいているのか、選手の守備面での特色というものも斟酌したい、という思いがある。

そこで「いきなり」「最終の守備戦術」をぶっかけるのでなく、7サイドゲームの、よい点、悪い点を計算しながら、最終の守備戦術の「手前」の守備練習から導入し始めた。

例えば、実際のゲームで相手が4人でラインを構成してきたときに、今の高校生の技術をもってすれば、そこにこちらが2トップで「どうフォワードの守備」をしかけても、あまり効果は「ない」

せまい練習グラウンド(半面)で7対7をやらせて、テーマを攻撃だけに「置いて」練習させるのと、ひとつのチームだけは「守備」に専念させて、練習をやらせるわけだが、その場合「でも」攻撃側が3人のラインでボールをつないでいる、ではそこに2人トップをおくりこむか3人トップを置くかによって「守備側」のトップ以外のハーフや守備側のラインの「守り方」はじゃっかん、ちがってくるわけだから、コーチが、そこを整理しておかないと、最終の守備戦術「も」その手前の「基本的な守備戦術=それをすこし発展させれば、当然、最終守備戦術」も、「あいまい性」を選手にあたえることになる。

基本的な守備戦術を練習させていく過程でまずスタートとしては、
○ (せまいので)3バックのフラット、非マンマークとした。しかしマークのうけわたしについては、あまり現場で「みとめない」
○ 3バックへの指示は、中央を「ぬかれないために」3人の「横の」バインドをきつく、とくにそのバインドが、ゆるく、だらしくなる場面と言うのがあって、それは、ひとつ守って、攻撃開始は常に攻撃サイドのチームからスタートするので、その攻撃のボールがはいるときに、ラインがでこぼこということにならないように「気を使え」とした。
○ サイドのスペースは実際の大きなゲームでは=(最終守備戦術をまだ決めていない)のだから、そこを「見る」のは、3バックの外側「でもあるし」ハーフでもあるとした。
○ サイドのスペースを相手が使ってきたいというとき、とくに「ダウン」のボールを相手が、使うなら「サイド」はラインから「ちぎれてでも」「挑戦」ということにした。これは自分の「好み」である
○ 中央へのボールについて、100%とれる自信がある場合は、ストッパーや逆サイドのバック、ラインからちぎれてもよいとした、その判断があって、相手にふりむかれてもやむをえないとした。ストッパーが「ひきだされるのを恐れる」ということである。
○ その中央でふりむかれた場面を、いかに守るかということをやるわけである。そこではこれから精緻にやっていくわけだが、基本は、ハーフや場合によっては、トップの追走ということを行って行くわけである。
○ 基礎練習でのトップの守備のしかたは結局は相手3人にこちらが2人の練習モデルでやるのだから、「はやぎめ」をしない、ということにおちつく、いくらトップをぶんぶん走らせても、3人から2人でボールをとる、というアイデアをあまりだしたくはない。ここも個人の好み。
○ こういった基本を徹底したうえで、相手(=攻撃)がパス交換でくる、ドリブルアップでくる、それに対して、「ハーフのあたりかた」「ラインのあたりかた」というようなことを個人レベルで高校生に教え始めた。教える内容は簡単な古典で、ボールコンタクト、ボデイコンタクトを強く、インサイドにこさせない、からだがいれかわらない、というような古典である。

公式戦が明日にきてしまって「も」それはかまわないとした、最終守備でどういうかたちを入手するか?それはまだ答えを出さなくても、きょうのようなローカルゲーム普通に、マンマークで、かつボランチが相手をおいかけまわしていれば、「あやういところないわけだから」「少しずつ、少しずつ」「基礎を納得させ、また最終守備戦術に体力が必要なら」その「体力をつけさせることを平行にやって」3月後ぐらいには、「かたち」が出れば良いと考えている。
(この項終わり)