フラット崩しの「解」

2003年8月09日(土)

台風の雨で練習中止。
8月17日から、お正月の選手権の予選、3っつ勝って、都大会。
相手はまず都立深沢
このところの練習試合シリーズで、フラット崩しはほぼ万全、フラットではなく昔ながらの自陣からでてこない、守備戦術を相手が採用する場合もあろう。そこをどう手当てするかである。
8月07日(木)に創価高校と試合した。結果は6-1。フラット崩しの戦術を相手が「認識できない」

そうなると、フラットというのは、要は「ラインも前にでてきて」ノーカバーということである。だからひとたびそれを崩す「解」をこちらがてにいれれば、「どこのチームもおもしろいように崩れて行く」つまり一般的な意味で「こちらの攻撃が強いと仮定」「ラクに勝てる相手もいれば、苦戦する(守備力をもった)相手もいる」というのが、フツーだろう、ところがそうではなくフラットという「バカの思いこみ」は、どことやっても結局同じ結果、あるいは理屈どおりになる。

これが、どこそこのチームには「強い守備者がふたりいる」という場合、仮に勝てても、その2人に「危ない芽をつみとられる」という場面を見せつけられる、というのが、フツーのことであった。
ところがそういうことが「フラットの場合」ない。むろん相手はいつも「組織」のことしか言わない、組織ができれば、守れるというたいへんにおめでたい考えに固執しているから、そうなるわけだ。

創価の選手には罪はない。
ただ私おもしろがってよそのチームの高校生がグラウンドで「なにを言うか」いつも興味をもって聞いている。
この日は、創価の選手、日本学園にちんちんにやられて、なにを言っていたか?
「プライオリテ‐、プライオリテ‐」ね、おもしろいでしょう。
優先順位がどうだこうだ、と、「おいおいいつから、サッカーはそんな学問みたいになったの?」

前半で3-1、後半、こちらの「トップが守備を開始するライン」をもう5メーターさげた。理由は前半も創価、「ラインでつなぎたがっている雰囲気をベンチで観察したからである」だったらつながせてやれである。
コーチとしては「相手がラインでつないで、」「かつ」前にボールをFeed「できる」ならば、それなりに、「こいつら、やるじゃねーか」といわばRespectする。
しかしそういう「つなげる」バックを育てるならば、「フラットなんかに、うつつをぬかせない」徹底的に「ボールプレイ、ボールプレイ」が練習の大部分になるだろう。

ここのところで、大半のコーチが分裂してしまうのだ。
人はやはり長く生きて「はじめて、他者の意見が、ただのおためごかし、うわべの軽薄、無意味な、内容か?それとも真理に近いか」をわかるのだ(少なくとも、相川さんはそうだ、昔は、そこがわからなかった)
クラマーさんが言ったところは、正しい。
若い選手には、ボールプレイ、ボールプレイだ、Good Morning, Good Trappingだ。これはあるコーチが少年達に「朝おはようございます」と当然あいさつ、そのあとに良いトラップだ、良いトラップだ。とくりかえしていたということをクラマーさんが私たちに言ってくれたことである。
なんでフラットのあげさげ具合を、業界人が(しろうとがくだらなくああだこうだはいいですが)真顔で、議論しなければならないのか?


それはともかく後半相手はさらに最終ラインをあげてきたので、相手のゴールキック時にはハーフライン上にたがいの20人が、整列しているみたいな状態になった。それでももちろん、創価には、日本学園の、攻撃を止めることはできない。

思うに創価のベンチは前半のかれらの苦戦の原因を創価のラインが下がりすぎ、だから創価のプレスが機能せず、日本学園に自由にボールをもたせたとでもいうことだろう、そこで思いきり、相手ラインがあがってきて、確かに、こちらのハーフがいったんやりにくいという状態になりかかったが、創価あまりにも、ラインをあげすぎたのと、予想どおりラインでボールを(へたなくせに)持ち始めたので、ライン→ラインのボールを日本学園にかっぱらわれて、そのままゴールを急襲される始末である。後半も3-0。

つまり公式試合でも「どこの相手がこようが」フラット「ならば」全部「ぶっこぬいてやる」というところにしあがった。
しかし、もし相手がフラットでなくマス守備で、ひたすらゴール前かためたら「どうしようか」ということを中心テーマにあと1週間は練習していく。
それからこのところ勝ち続けなので、13日にFC東京と練習ゲームを組んだ、負けたほうがよいかも。すくなくともFC東京にがんがん当られたほうが、よろしい。

8月07日は、創価の試合のあと、鈴木先生を囲む会とでもいう会合が品川であったので、サッポロビールを呑みにいった。
神奈川国体、構成マリノス8人という。相手は群馬すなわち育英だ。
大友の「知恵」を見に、この予選会見に行こうか。マリノスの田中利一氏と電話で話すことができた。
よく理解できなかったが、静岡国体選抜のゲームを見て、(推定、今の神奈川では勝てない)とでも言いたいのか、 神奈川国体のコンセプトを変えなければ、だめですだって?はてこりゃ何を意味するのか?不明。
まー見ればわかるわけだが。

8月10日に、その会のメンバーである八木氏や土屋氏の出身中学、湘洋がその昔、横浜の原中と神奈川チャンピオンを競って、敗退した経緯をベースに30年振りの、リベンジマッチというのをこの日曜日にやるというので、まーゲームそのものへの興味はないけれど、当時の原中というのも、なかなかのメンバーで、自分はそのころ横浜駅西口でスポーツ屋の雇われコーチであったが、いっしょに店をやっている榎本君がよくこの原中の面倒を見ていたので、店にその大口小僧たちがきていた。大口ではあったが、結果も出した。まーそういう連中がおじさんになって、まだサッカーをやってる(のは相川のほうだが)というので、会いにいく、というわけである。
(この項終わり)